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スタンドプレー vol.1

2018年 / Hyper Popular Art Stand Play 2017- /

「スタンドプレー」は、オル太が日常の中から笑いを生む事物や状況を記述、記録し、都市の機能やメディアと身体が作り出す関係性を考察する試みである。都市におけるパイロンやペットボトルなどの簡易的に用いられる物、賭け事などの集団における行為、信号機や防災無線などの機能やそれらの環境での人々の身振りと会話に着目し、足袋を履いた演者が笑いがもたらす社会的な役目を能楽堂で演じる。
 
ゼウス神殿の聖なる社地(アルソス)は、古くからアルティスと呼ばれていた。ピンダロスも、オリンピック競技の優勝者にささげた頌詩の中で、これをアルティスと言っている。(中略)
社を取り巻く石壁の外側の柱の上には、二十一個の鍍金した楯があり、これらは、ローマの将軍ムンミウス(メンミウス)がアカイアを征服し、コリントスを略取してドーリス人を追い払った時に献じたものであった。(中略)
社殿の玉座には金と象牙でつくられた主神像が鎮座していた。頭にはオリーブの枝葉を象った冠を戴き、右手には同じく象牙と金でできている勝利の女神ニーケー像を捧げている。
出典:「ギリシア神話」呉茂一(新潮社)
 

 
脚本、演出、出演、制作:オル太
映像撮影:飯岡幸子、村田萌菜
映像編集:飯岡幸子、メグ忍者(オル太)
 
日時:2018 年7 月23 日(月)
開場:18:30 開演:19:00 終演:20:30( 予定)
会場:川崎能楽堂
住所:川崎市川崎区日進町1-37
企画:オル太、Drawing lab Wroclaw
 

超衆芸術 スタンドプレーとは
日常の中で出会う笑いを引き起こす現象を調査し、都市生活の中で生まれる無意識の身体の動きや、 人為的に仮設された街頭のオブジェがもたらす無作為の状況について明らかにしていく。

ネギを一本買って笑いあうカップルがいた。長い野菜ひとつしか持っていない人間の状況を特殊なものとして笑っているということがわかる。日常の中でのそのような状況は多数あり、気にも留めない些細なこととしてそれらは点在している。
 
赤瀬川源平は路上における無用で、非実用のものを「超芸術 トマソン」と名付けた。それらは作者不在の無為の芸術であり、観察者によって初めて発見される。「超衆芸術 スタンドプレー」は、見えない大衆の作り手に無意識につくられた日常の光景をシミュレーション可能なものとして記述し、記録する。ここでの大衆は都市に住まう人々はもとより、インターネットを介したコミュニケーションツールでの人格も表す。スタンドプレーとは、スポーツなどで観衆の拍手喝采をねらってする派手なプレーや自分を強く印象づけるための目立つ行為に用いられる。
 
都市の環境に増殖し続けるデジタルサイネージやスマートデバイスの影響下で、熱狂していながらも身体が静止した現代の超衆は、都市の中でスタンドプレーを演じ、再生する。

写真:井上佐由紀

写真:井上佐由紀

写真:井上佐由紀