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Format

performance

Public Meeting

campfiring

2020 / MEGUNINJA

小宮麻吏奈、メグ忍者が企画するパフォーマンス『campfiring』。
 
スーザン・ソンタグによる「《キャンプ》についてのノート」に書かれた58のテキストを観客と共に朗読し、アーティスト、詩人、キュレーターによるハプニングの要素を伴ったパフォーマンスが繰り広げられる。また、撮影は行わず、その痕跡を新聞として発表する。コロナ禍においてキャンプの需要が増えている。グローバルなインターネット空間から離れ、ローカルな身体を闇の中に置く。その場で、またはオンラインなどの遠隔で各々の想起された火を起こす。その様子は実際に見ることによってのみ知ることが可能。

出演:青木彬、うらあやか、カニエ・ナハ、記録係(関真奈美+玉木晶子)、黒田大スケ、小宮麻吏奈、田上碧、武本拓也、メグ忍者、山内祥太、山本悠、Ad Mornings(苅部太郎、土本亜祐美、大和由佳、Zoé Schellenbaum、Jang-Chi、他)
※記録係、 黒田大スケは会場には不在。

日時:2020年9月17日(木)22:30ー翌5:00 ※雨天決行、荒天中止
場所:都内某所(野外) ※ご予約後詳細をメールにてお知らせ
参加費:2000円(ブルーシート、フード付き)、予約制(オンラインでのみ販売)
入場制限:50人
予約:https://olta.thebase.in/items/33354933
企画: 小宮麻吏奈、メグ忍者 (オル太)
運営:オル太
お問い合わせ:campfiring58@gmail.com

都会の真ん中に埋め立てられた人工の島には「夢」や「平和」など、聞こえの良い言葉がつけられていた。かつてはゴミの臭いで蝿が飛び回っていたり、もう一方では捕虜や戦犯の一次収容所だった。そして戦争の遺構は茂みの中に隠された。キャンプ場では何人かの少数のグループがBBQをしていた。
スーザン・ソンタグは『《キャンプについてのノート』の中で、「キャンプ」的な文化について58の項目の中で記述していた。人工的で都会的な感覚としての「キャンプ」を。
感覚を——とりわけ生きていて力強い感覚を——言葉でからめ取るためには、われわれは断定を避け、柔軟にふるまわねばならない。(スーザン・ソンタグ『《キャンプ》についてのノート』、高橋康也、出淵博、由良君美、海老根宏、河村錠一郎、貴志哲雄訳)
その後に続く58の項目から、何を絡めとることができるのか。少しずつ動いていく。誰かの声が聞こえる。反応は朝まで連鎖し続ける。止まっているのか動いているのか分からない。何かが起きているようで起きていない。時は少しずつ進む。見えない場所で見えない何かが行われている。
シャレク あたくし、とうとうやりとげたわ、ここまでやっと来たのだわ。ここでもあたくしの興味をひくのは、なんと言っても総体的な人間性、これ一つ。でもこれ、この情景、これが一体、文化だろうか?これを見ていると焼き打ちをうけたウィーンの下町の商店街を思い出すわ、破壊されたのも当然じゃないかしら。この哀れなことといったら、写真ではとっても出せない代物だわ。……(カール・クラウス『人類最期の日々』、池内紀訳)
国家や都市がもたらす画一化や整備された社会の秩序の中においていかに異変に気付くことができるか。カール・クラウスが1899年から1912年まで創刊した評論雑誌「Die Fackel(炬火)」は当時の社会を諷刺によって伝えていた。投書や街の声から記事化し、のちに演劇として『人類最期の日々』に集約された。
そこに集まった人々が起こそうとする火は、どのように闇に灯るだろうか。詩性やアイロニカルな批判、同化への抵抗における炬火が立ち現れる。

《注意事項》
開催場所について
・ご予約後、メールにて場所の詳細をご連絡いたします。

感染症対策について
・手指の消毒用アルコール除菌などは用意しています。
・野外での観覧となるため、マスク着用は個人の判断にお任せしますが、他の方との距離が近い場合はマスク着用をお願いいたします。

飲食について
・フードをご用意しておりますが、持ち込みは自由です。

SNS、撮影について
・パフォーマンスの撮影、SNSなどでの場所の公開は禁止とさせていただきます。

※38度以上の高熱が継続している方、体調の優れない方はご予約をお控えください。