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耕す家:不確かな生成

2020-2022 / House 2009- /

数年間使用されてこなかった守谷市内の土地に仮の家を建て、住みながら、農耕を通して人間とそれを取り巻く環境について考える。
農耕は、復元可能性を含んだ人間による地表への働きかけである。人間は耕地を繰り返し生み出し、作物を栽培する。しかし、実際に農家であるか、畑を持っていなければ、そうした営みは体験されにくい。
市民にお借りした、竹林と住宅地に挟まれた土地は、市街化調整区域に指定される。市街化調整区域とは、無秩序な市街化を抑制するために開発や建築が原則として禁止されている。この場所で私たちが農耕を営むための「家」を建てるために、仮設興行場としての建築許可を申請する。《耕す家》は道具を置く「納屋」とベッドやコンポストトイレといった「家」としての機能を持つ。壁の一部は、舞台として畑の方へと開かれる。
畑には固定種や在来種などの種を植え、コンパニオンプランツや草マルチを用いて不耕起栽培に取り組む。この方法で栽培する農作物は、土壌の条件から各々の種によって生育が変わるため、同時期に収穫することはできない。その一方で、作物は、それぞれ土壌に住む生態系を活かして育つ。
作物の成育する過程を観察し、この場所で拾ったプラスチックやアルミ缶などの人工的な素材に版画として描く。また、土地に自生している竹や葛を利用して、オブジェクトをつくる。農作物を調理して食べ、米ぬかや籾殻を利用し、排泄物を堆肥に変える。空き地を起点として、自然との協同を見出すことによって、自然環境への人間の営みの再適応の道を提示する。
 
https://www.arcusprojectopenstudios.com/artist/olta/
 
『耕す家:不確かな生成』
日時:2022年2月2日(水)~3月14日(月)13:00-17:00
場所:茨城県守谷市内
公開内容:
1.《耕す家》内部
2. 農作物(国分鮮紅長人参、青首大根)の収穫
3. 籾殻燻炭で焼いた陶芸作品、竹細工、版画作品、アルミ缶日誌など
4. 大根や人参の葉で作ったお茶
装備:汚れても良い靴、暖かい服装
 
【耕す家:不確かな生成 プレスリリース】
 
『アーカスプロジェクト2021 いばらき オンライン・オープンスタジオ』
日時:2022年3月5日(土)〜3月27日(日)
場所:特設ウェブサイト
 
アーティストトーク
スピーカー:イエヴァ・ラウドゥセパ(ラトビア)、ミロナリウ[クロディアナ・ミローナ&ユァン・チュン・リウ](アルバニア / 台湾)、オル太(日本)
モデレーター:小澤慶介(アーカスプロジェクト ディレクター)
https://www.arcusprojectopenstudios.com/talk/
 
『アーカス プロジェクト オンライン・レジデンスプログラム活動報告会』
参加アーティスト: イエヴァ・ラウドゥセパ(ラトビア)、ミロナリウ[クロディアナ・ミローナ&ユァン・チュン・リウ](アルバニア/台湾)、オル太(日本)
日時:2020年12月12日(土) 15:00-17:00
http://www.arcus-project.com/jp/event/2020/ev_jp201212150000.html
 
『アーカスプロジェクト 2020 いばらき アーティスト・イン・レジデンスプログラム』
参加アーティスト: イエヴァ・ラウドゥセパ(ラトビア)、ミロナリウ[クロディアナ・ミローナ&ユァン・チュン・リウ](アルバニア/台湾)、オル太(日本)
期間:2020年9月24日〜12月17日
 

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1-3、5、7、9-13、写真:加藤甫
4、6、写真:縣健司