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スタンドプレー:宝くじ売り場

2017 / Hyper Popular Art Stand Play 2017- /

超衆芸術 スタンドプレーとは
日常の中で出会う笑いを引き起こす現象を調査し、都市生活の中で生まれる無意識の身体の動きや、 人為的に仮設された街頭のオブジェがもたらす無作為の状況について明らかにしていく。

ネギを一本買って笑いあうカップルがいた。長い野菜ひとつしか持っていない人間の状況を特殊なものとして笑っているということがわかる。日常の中でのそのような状況は多数あり、気にも留めない些細なこととしてそれらは点在している。
 
赤瀬川源平は路上における無用で、非実用のものを「超芸術 トマソン」と名付けた。それらは作者不在の無為の芸術であり、観察者によって初めて発見される。「超衆芸術 スタンドプレー」は、見えない大衆の作り手に無意識につくられた日常の光景をシミュレーション可能なものとして記述し、記録する。ここでの大衆は都市に住まう人々はもとより、インターネットを介したコミュニケーションツールでの人格も表す。スタンドプレーとは、スポーツなどで観衆の拍手喝采をねらってする派手なプレーや自分を強く印象づけるための目立つ行為に用いられる。
 
都市の環境に増殖し続けるデジタルサイネージやスマートデバイスの影響下で、熱狂していながらも身体が静止した現代の超衆は、都市の中でスタンドプレーを演じ、再生する。
 
展示:TARO賞20年 20人の鬼子たち
会期:2017年3月12日(日)ー6月18日(日)
会場:岡本太郎記念館、東京
 
展示:3331 ART FAIR 2017
会期:2017年3月17日ー3月20日
会場:3331Arts Chiyoda