Format
performance
sound installation
Youtube
OLTA&Leif Holmstrand
会場
梅若能楽学院会館(東京都中野区東中野2丁目6-14)
中継
MALMÖ KONSTHALL(スウェーデン)
https://malmokonsthall.se/en/evenemangs/live-performance-leif-holmstrand-olta/
パフォーマンス日時
2024年4月28日(日)19:00-19:45
スウェーデン 12:00-12:45
オル太とLeif Holmstrandのコラボレーションパフォーマンス『Amplifying breath and body』はいくつかの過去作品から構成されている。本作品の骨格となっている『スタンドプレー vol.2』は2018年にポーランドでパフォーマンス作品として発表した。20世紀初頭に海外で発行された新聞や風刺画から行為や言葉を生み出し、メディアを通じてつくられるイメージの模倣から情報に操作される人間の身体を顕にすることをコンセプトとした。パフォーマーは動物を表象したマスクを着用する。アメリカでは象は共和党、ロバは民主党を示す。2015年にLeif Holmstrandとのコラボレーションパフォーマンス『Fake Bones』で考案したスポンジでできたゆりかご状の構造体にパフォーマーたちは繋がれ、前が見えない中、まるで「盲人の寓話」のように前進をする。競馬場や競市場など都市にある熱狂と弛緩を繰り返す場所の環境音の中で、パフォーマーたちは互いにジェスチャーと隠語のような言葉で合図を送り合い、眠りと目醒めを繰り返す。
Leif Holmstrandは本パフォーマンスのために新たなドレスを制作した。マイクと繋がれたスピーカーから鈴を吊り下げたサウンドインスタレーションは、井上が2018年にバンコクで発表した作品『Inner Loop』を今回の公演用にモデルチェンジして用いる。呼吸と鈴の音を同期させ、演者と機構の位置関係性によって音がフィードバックを引き起こし、無段階に増幅される。個人の小さな声が増幅されていき、やがて群衆の熱狂に引き継がれていく。
Leif Holmstrand
1972年生まれ。スウェーデン、マルメ在住。アーティスト、ミュージシャン。
彼は2002年に詩集『Stekelgång』でデビューし、同年にマルメの芸術アカデミーを卒業。その後、約40冊の文学作品を発表しており、最新作は『Kartritartornet』(2023年)である。
Malmö Konsthallの展覧会期間中、Holmstrandが25年間にわたって取り組んできた大型詩集『Community』が、彼自身の出版社Pa-Parantより発売。
www.leifholmstrand.se
写真:縣健司